本年3月末日をもって、3人の花満社員が退職された。それぞれの分野で、長い年月に渡ってわが社を支えてきた人たちである。この欄を借りて、報告をさせていただきたい。。
中村 泰之氏 66歳
勤続48年。入社当初より、切花・鉢物・植木のセリ人の中心として活躍。役員として専務に就任後も植木のセリは続けられ、最後まで「現役のセリ人」として仕事を終えられた。
芋里川 清氏 69歳
勤続53年。戦後間もない昭和29年入社。長年に渡ってセリ人として現場の仕事に従事。4年前に役員を退職後も、嘱託として業務の仕事を継続。徹底した「現場人」であった。
平田 久幸氏 65歳
勤続33年。昭和49年、事務機メーカーより転職。事務処理のコンピューター化に尽力された。機械ゼリ・システムの導入、ネット取引の開始など、花満の「頭脳」として活躍された。
いずれも、わが社の創生期、そして成長期を、中心になって支えてきた人たちである。退職や他界により、「古き良き時代」の中心であった人たちが去っていき、これで花満のひとつの時代が終わったと言えそうである。
退職というのは、今年58歳になる今の私自身にとっても他人事ではない。長年勤めているほど、寂しさも増すものであろう。しかし、私は退職を人生の終了ではなく、新たな出発「第3ステージ」の幕開けであると考えたい。「第1ステージ」というのは、この世に生まれて親に育てられ、教育を受けている期間であり、「第2ステージ」というのは親の元を離れ、社会に出て働いている期間である。そして「第3ステージ」は、ぞれまでの自分の経験をもとに、自分らしい人生の締めをする時であると思う。3人の方々の、これからの人生のご健康、そしてご多幸を祈りたい。
「ほうは言うても、53年勤めるというのはえらいことよのう。なごうおれる会社いうのは、自慢してもええことよ。」